グリザイユ画法とは色を付けずに、モノクロの明暗で形を描いてから、後から色を付けてイラストを描く技法の事です。
私はグリザイユ画法でイラストをいていて
グレーの状態で形がほぼ完成まで描きあげます。
何が自分に合う方法かわかりませんし、興味を持ったらぜひトライしてみてくださいね。
私のやり方になりますが参考になったら幸いです。
グリザイユ画法のやり方
モノクロでほぼ完成まで描きあげる


モノクロだけでここまで描きあげます。
以前はレイヤー1枚でここまで描いていましたが、
現在はもっと調整や修正がしやすいようにレイヤーを分けてます。
レイヤーの設定はこんな感じ
- 光 – 白色 不透明度30~50%
明るくしたい場所に塗ります。 - 影1 – 黒色 不透明度30~50%
おおきな影です。このイラストなら顔から肩あたりの傘で出来た影になります。 - 影2 – 黒色 不透明度 30~50%
形を作る細かい影です。一番時間をかける場所でもあります。 - 線 – 黒色 不透明度100%
絵によっては影や光をさらに追加する場合もあります。
この設定はひとまずです。
あとから全体を見て調整していきます。
カラーを付ける


影レイヤーの下に色レイヤーを作っていきます。
色ごとにレイヤーをわけます。
黒色でベタ塗りしてレイヤーカラーで色を変更していきます。


黒などの暗い色は乗算モードにして光レイヤーよりも上に持っていきます。
調整しまくる
色のレイヤー+光と影のレイヤーでほぼ完成の見た目になります。
影が黒色のままだとグレー味が強すぎるので調整していきます。
影レイヤーの調整
- レイヤーモードを変更
影なら乗算にしてます。 - 不透明度の調整
コントラストが調整できます。 - レイヤーカラーで色を変更
全体の雰囲気がかなり変わります。
影の色を変更すると全体的な雰囲気も変わるので面白いですよ。
例えば複数ある影レイヤーの1つだけを赤系にしてみたりしても、また雰囲気がでます。
迷ったら青~紫系にしています。
仕上げ
ハイライトや反射光のレイヤーを足したり
細かい部分を描き足したりして完成に向けて仕上げていきます。
グリザイユ画法のメリット


以上が私がやってるグリザイユ画法です。
グリザイユ画法のデメリットとしては彩度が低くなりがちな事が上げられますが
影レイヤーをわけていればそれもかなり解消されます。
私は少しくすんだぐらいのイラストが好きなので、参考になるようなイラストは少ないですが💧
グリザイユ画法のメリット
- 色で悩まない
モノクロで描いていくので色で悩みません。色はあとから調整ができます。 - レイヤーが最小数でいっぺんに描く事ができる
色が同じなのでレイヤーを切り離す必要がありません。
特にレイヤーが最低限でOKなので、描く事に集中できるのが大きなメリットですね。
たまに必要でレイヤーを分けて描いてると
レイヤーを切り替えるのを忘れて別のレイヤーに描いちゃったりしますね💧

